フルFIRE

バリスタFIREはファンタジー

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タイトル名についてはあくまで私にとっては…です。

私が求めるFIREはフルFIREorファットFIRE(フルFIRE以上)であると確信させてくれたことに今では感謝していますが、バリスタFIREは想定していたほどラクではなかった…いや、精神的にはかなりきつかったです。そして、正社員以上にもう二度とやることはないでしょう。

「自分の好きな仕事を週1~3日に抑えて気楽なバイト暮らし♪」

こんな感じのタイトルをセミリタイア関連の動画やブログでたまに目にすることがあります。実際に経験してみた身としては、40歳を超えたおじさんである私にはこのフレーズはファンタジー(幻想)だったなあと感じます(以降、記事では40歳を超えたおじさん=60歳以上は除きます。60歳以上の場合は、定年退職後に働きに出た人としてまだ受容されやすい空気があると思います)

個人的に気をつけなければならないと思った点は以下のとおりです。

第1に容易に想像がつきますが、収入と社会的信用はかなり減少します。何より片道切符でまた同じ会社同じ立場に戻ることはほぼできないですし(最近は人手不足により、出戻りを認めている企業もあるようですが…)、他の企業の正社員復帰も年齢的に忌避されがちです。この点は忘れてはいけないでしょう

第2に40歳を超えたおじさんがアルバイトって時点で、何か問題がある人物と疑われやすいです(転職回数、退職理由等にもよります)。現在は多様性が少しは認められる時代なので表面上は何も言われないかもしれませんが、同年代の男性の大半が正社員等で働いていますからね。それに同じ立場になる同僚の多くが女性になるので警戒されやすいことは確かです(男性が多くを占める職種の場合は事情が異なるでしょうが…)。圧倒的少数派の立場になるので、職場のコミュニティを築くのはもちろん、既存のコミュニティとの関係を維持するのにも苦労が多くなるように感じます(話が合わない場面が多くなりがちです…)

第3に40歳を超えたおじさんを求めている職種の幅が狭いです。ドライバー、警備員、掃除等はまだありますが、バリスタで連想されるカフェ店員ってどうなのでしょう?自分が応募したことがないのでよくわかりませんが「当店では40歳を超えたおじさんに是非来てもらいたいんです!」……いやいや、想像しにくいです。自分の好きな仕事が自分に求人を出してくれるのかは見極めておいた方がよさそうです。

第4に社会保険の問題で種々の詳細な条件は省略しますが、基本的に20時間/週以上の労働でないと健康保険&厚生年金に加入させてもらえません。そうなるとだいたい週3日勤務は確定。実際にハローワーク等々で検索したところ、社会保険に加入させてくれる求人は週4日以上の方が多いように思います…わりと拘束時間が長くないですか?

第5にバリスタFIREって言葉は妙にカッコいいのですが、結局のところ、扱いは最末端のパートまたはアルバイトです。比較的軽い業務が割り当てられることが多いですが、必ずというわけでもなく、また、一定のクオリティを求められ、てきとーに仕事をして良いわけでもない。正社員ならまだ耐えられるかもしれませんが、良識のない年下上司にあたった日には最悪でしょう。引継ぎの体制がいまいちにもかかわらず、ちょっと失敗しただけで「つかえねーおっさん。」という理不尽とか…それでも、パートをし続けないと生活が成り立たなくなる…特にインフレが進行している昨今は、正社員の賃上げすらインフレに追いついていない状況…普通に地獄では?

私は数年前にいきなり正社員の仕事を辞めてフルFIREするより、仕事時間をセーブできるセミリタイアにしようと考え、前職と似たような業種に非常勤として転職しました(その時点でフルFIREできなくはなかったのですが少し不安に感じたためです)。本当は事業を起こしてサイドFIREというのが理想でしょうが、凡人である私には事業など至難であるためバリスタFIREを選択したのです。

しかし、安い時給の割にはかなり忙しい、同僚の男性がほぼいない、職場が殺伐としており雰囲気が悪い等々があり、区切りのいい時期に辞めました。辞めて心底良かったのですが、私が仮に女性なら周りのパート女性達がそうだったように「長年主婦だったけど子供が大きくなったので働き始めました。」と言えばうまくカモフラージュできたような?…少なくとも「なんで働き盛りの男がフルタイムじゃないこの場にいるんだ!」ではなく、「家庭と仕事のバランスでパートなのね。」となったのでは?…とか思ったりします。やはり40歳を超えたおじさんパートは市民権を得られていないように感じました。

親切にしてくれた男性正社員さんが気遣って言って下さったことが印象的です。

「なぜ、非常勤なの?やっぱり男性は目立つ。正社員の採用もやっているので応募してみては?」

私「お知らせいただきありがとうございます。でも…もう、正社員はこりごりなのです。」

そんなこんなで、私のバリスタFIREの経験は終わりました。

自分の好きな仕事で、短時間勤務で、それに加えてとても良い環境で…巡り合う確率は相当低いような…サイコロを何回も何回も振っていずれは良い目が出ると信じ続けて職場を変えるほどの気力は私にはありませんでしたが、自分が本当にやりたいことはなんだろう?と真剣に向き合える時間になったと今では思います。

ABOUT ME
おとカピ
おとカピ
早期退職した経済的自由人
40代半ばでFIRE達成した超就職氷河期世代の男性(夫婦二人暮らし) ある時、一生働き続けることに違和感を覚え、経済的自立に向け行動開始 投資、節約等により十分生活できる資産(2億円以上+持家[ローンなし])を築き、フルFIRE達成 趣味(アニメ、ゲーム、スポーツ観戦、アウトドア、ライブ等々)や健康づくりを満喫中
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