なぜ投資の手段として不動産投資を選ばなかったのか?
不動産投資は歴史のある投資方法で、成功を収めておられる方もいらっしゃいます。
しかし、私は投資の検討段階で不動産投資信託(reit)は選択肢に入れていましたが、現物の不動産投資は選択肢から消していました。
いろいろ理由があるのですが、筆頭は下記の理由です。
「不動産投資に関わる人間関係(仲介業者、管理会社、修繕会社、入居者)が面倒くさい。」
自分の投資方法の検討段階の時期は超過勤務まみれの社畜生活ど真ん中という感じだったので、「仕事でも人間関係に気を使わないといけないのに、投資でも人間関係に悩まされるのは勘弁してほしい」と思っていました。株式投資は自分自身の忍耐力等は試されますが、人間関係は必要ないので、その点も自分に向いていたと思います。他にも不動産投資のリスクや問題点と挙げられている点は以下の通りです。
・分散投資が効かない
不動産は1件あたりの単価が高くなりやすく、ポートフォリオの多くを占めてしまう。
・流動性が低い
株式投資のようにすぐに現金化することが難しい。
・価格の不透明性、情報の非対称性
相対取引なので相場観がないと割高な物件を掴まされるリスクがある。管理会社や仲介業者が握っている情報を個人がすべて把握するのが困難。
・税制の複雑さと出口の重さ
取得コスト: 仲介手数料(3%+6万円)、登録免許税、不動産取得税などで、物件価格の5〜8%程度が消える。
維持コスト: 固定資産税、都市計画税に加え、修繕積立金や突発的な設備故障(エアコンや給湯器)の修理費用が発生。
売却コスト: 譲渡所得税が発生するほか、所有期間が5年以下だと税率が高くなる(約40%)といった時間的な制約あり。
・空室リスク、災害リスク
入居者がいない期間は収入ゼロ、ローン返済や固定費だけが残る。地震といった自然災害や、孤独死などの事故物件化リスクが成否に直結する。
・経年劣化による資産価値の目減り
築年数が経過するごとに建物価値は物理的に下落し、賃料設定も下げざるを得なくなることが多い。インフレには強いとされる一方、人口減少社会においては立地がすべてであり、地方や郊外では「負動産」化するリスクが常に付きまとう。
私自身としてはこの中では特に「価格の不透明性、情報の非対称性」が引っかかる点で、「正直不動産」で描かれている不合理なやりとりもこの部分が大きいと思います。なので、今後も私自身が不動産投資をポートフォリオに加えることはまずないと考えています。
不動産投資で成功するためには専門知識やかなりの労力が必要で、物件選定、融資交渉、管理会社とのやり取り、修繕判断等々、手間と判断が非常に多く、事業のように思います。
だからこそ、サラリーマンをしながらこれらを成し遂げて成功した人は本当にすごいと素直に思います。
