個人向け国債がNISA対象になるかもしれない?
前々回にNISAの話題を取り上げた頃のニュースで、政府・与党が国債を国民の投資促進政策の一環であるNISA口座の対象に追加する方向で検討していることを知りました。
その少し前の年金積立金管理運用独立行政法人(以下GPIF)の国内投資(国債、国内株)強化策の報道もありました…GPIFは国民から徴収した保険料が原資なのでこれも国民と言えるかもしれませんね。
インフレと円安の激しい進行は原油や食料等を輸入に頼る日本の人々にはとても痛いですからね…「物価の安定」と「通貨価値の維持」の番人である日銀としてはこれ以上容認できない、国債の買い支えを縮小し、保有量を減らす方向(量的引き締め)に舵を切るのはやむを得ない…では、日銀に代わる国債の引き受け手はどこがある?
市中銀行はどうか?
→「既に巨額の国債を抱えている」、「金利上昇による評価損(含み損)」、「バーゼル規制をはじめとする厳しいリスク管理ルール」これらにより引き受けが難しい。
海外投資家はどうか?
→日本の金利は上がってきたと言ってもアメリカや他の先進国の国債の利回りに劣る。円がさらに下落すれば損失を被る。相対的に魅力は低い。
国債が売れなくなって利回りが上がってしまうことは、国債残高がGDPの2倍以上で先進国中最悪の日本としてはなんとか避けたいはずですから、国民に国債を引き受けさせたい気満々の思惑が透けて見えますね…。
・・・で、結局、あなたは個人向け国債のNISA対象が実現したら買うの?買わないの?という質問についての回答は、
「日本国債と日本円(現金)の根拠は同じ日本国の信用であり、国債は現金とほぼ同等と私はみなしています。なので、NISA対象だろうとなかろうと私が国債に投資することはありません。」
NISA口座で国債が買えるようになること自体は、他の先進国であるイギリスISA、カナダTFSAなどでも自国の国債を買うことはできるようですし、選択の幅が広がって良いのではないでしょうか。
しかし、私自身としては、円という通貨のリスク(現金)を日常生活上で既に取っているのに、なぜNISA口座の貴重な非課税枠を使ってまで同等のリスク(国債)を追加で背負わなければならないのか?国債以外のものに投資して信用リスクは分散させておく方がより良いというのが率直な感想であり、自分の投資方針でもあります。
