それが当たり前
私が新卒で就職した2000年代初期は60歳の定年(当時は60歳が定年)まで勤めあげることが当たり前のこととされ、転職はあくまで例外という感覚がまだまだ強かったですね。
私もその感覚を疑ったことはなく、定年までこの会社で勤めることになるのか…約40年は途方もなく長いなぁと思いながらも日々の業務を頑張っていました。
若手時代は何もかもが新鮮で特に新規事業に関わらせてもらったことは大きな刺激になりました。自身の根が単純なこともあって、お客様から好評で褒められた時はとても嬉しかったですね。
もちろん、仕事なのでそんな楽しいことばかりではなく、お客様からの理不尽なクレームやいわゆる働かないおじさん(働かないおばさんもいました…)のフォローなどは当時からあり、若手サラリーマン時代の出来事の中で特に印象に残っていますね。
今はあまりないかもしれませんが、当時はパソコンが全く使えない年配社員がたまにいて、その人が書いた文章(しかもかなり字が汚い)をワードに入力してくれと依頼されることもありました。若手でしたし、これも修行のうちかと思ってそのまま言われた通りにしていましたが、今ならパソコンすら使えない正社員って何なんだ!とかなりそうですね。
現在とかなり異なると思う労働環境が2点ありまして、ひとつは有給休暇の考え方です。
基本的に年休は使いにくく、インフルエンザにかかったというような体調不良でないと使用は困難という雰囲気がありました(体調を崩してもマスクをする人は少数派という環境で自己管理が足りないと不満を言われる)。
ふたつめは正社員の募集をかけると人がすぐに集まるため、君たちの替えなんていくらでもいるという雰囲気がかなり強く、社員にあまり優しくなかったということですね。
今で言うところのブラック企業なのにブラック企業という言葉すら世間に定着しておらず、社員教育が厳しい会社ぐらいにしか認識されず、社員に優しい企業なんて間違いなく今ほど多くはなかったでしょう。
そういう意味では最近改善されてきて本当によかったと思います。
私が就職したのは中規模ぐらいの会社でしたが、幸い職場はゆるめだったように思います。
また、同世代と後輩世代とはわりと気の合う人が多かったのでよかったです。お互い就職氷河期を乗り切ったという連帯感もあったのでしょうか?これら環境の良さになんとか支えられながら、特に違和感なく入社して10年ほど経過した時にある転機が訪れました。
それは多忙と噂される部署に異動することになったのです。
そこでの経験は本当に苦しく辛いものでした。 しかし、その経験があったからこそ、当時は予想もしていなかった決意と行動をし、現在の私につながっているのだと強く感じます。
