理不尽の中で見つけた人生の道しるべ、その瞬間初めてFIREを決意した
「初めてFIREを決意した瞬間」
今でもたまに思い出すことがあります。
あの日あの時間に起きた出来事はあの場にいた多くの人にとっては、ほとんど記憶にすら残らない取るに足らないことだったのかもしれません。
しかし、私にとっては忘れることができない、その後の人生における重要な出来事でした。
その時の決意、その後の行動、そして現時点の結果を考えると、今ではあの出来事に感謝しています。
当時の私が所属する部署は社内の行事運営全般を担当していました。
その時、私は会社総出の大掛かりな祝いの宴会の裏方として、パーティー会場内を奔走していました。私自身も参加費を払って出席していますが、飲食する時間はあまりなく、実質仕事という感じで、タイムスケジュールと時間を見ながら進行準備に追われていました。
祝いの宴会が終わりに近づいた頃、全社員対象の景品が当たる抽選会が行われ、私は景品の準備をしていました。その抽選会でなんと!一番良い景品に私が当選してしまったのです。私は参加者でもあるので抽選会で当選する権利はあったのですが…。
会社の花形?部署の人から
「何か抽選に不正があるのではないか?」
(社長が当日にランダムにくじを引くので細工は不可能な上、私はくじの担当でもないのですが…。)
「運営担当部署の人間が一番良い商品を当てるのはおかしい。」
といった声が上がりました。皆さんお酒が入っていたこともあってか?ざわつきが大きな声になっていきます。
…私は辞退する旨、伝えました。
その景品は私にとって本当に要らないものだったので、そこは別に構わないんです。
私がもうこれ以上我慢ならないと思ったのは…それまで何回も繰り返されてきた日々の仕事上の理不尽もさることながら、こんな仕事と関係のない宴会の席にまで理不尽を突き付けてくるなんて!
…花形?部署にあらずんば人にあらず。バックオフィスの連中には我々と同じ人権などない。そうはっきりと宣告されたかのようにひどく私の心に突き刺さりました。
私の心の中…
『超就職氷河期に拾ってもらい、まがりなりにも10数年間、長時間労働、ストレスにも耐えて頑張ってきたつもりなんだけどな…。』
過去の仕事での苦しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、やり遂げたこと等々、走馬灯のように頭を駆け巡ります。
『ふふ…その結果がこれか…この状況はおそらくこのままずっと変わらない。いや、今まであえて見ないようにしていただけで本当は内心わかっていたはずだ。そして、歳を重ねれば重ねるほどもっと辛く感じるようになっていくだろう。』
今まで仕事で築き上げたものがガラガラと音を立てて崩れていくような気がしました。
『残念ながら職種的にどこにいってもだいたい同じだろう。だからといって、今から全く未経験の異業種への挑戦はハードルが高い…ただ、はっきり言えることは私の真の意味での身の置き所はこの労働にはない…。』
同僚が気遣って、「あんな言い方しなくていいのに…。」と声をかけてくれました。
私は笑って、「置き場所に困るし、不要な物だったので構わない。」と答えました。
私の心の中…
『ありがとう。本当にいい人。あなたと知り合えて良かったよ。』
『………不本意ながら、結果的にあなたにもお別れを告げることになってしまうのかもね…でも、私は決意したよ。』
『私が、私の人生からこの労働(会社)をクビにしてやる!!』
