買い向かいの重要性(後編)
前回の悲鳴からの続きです。
パソコン画面には無情にも評価額マイナス約5,000,000円(細かい数字は忘れてしまいました)と表示されていました。
痛い痛い痛い…助けて助けて!…これは本当に痛いです…
「覚悟はしていたけど…マイナス5,000,000円って…年レベルのただ働きかいっ!受験も就職も運悪く過酷だったんだ・・・たまには良い思いをさせてよ!」
しかし、泣き言をわめいたところで現実が変わるはずもありません。逆にコロナショックによる暴落は絶好のチャンスであると考えを切り替えるようにしました。
「世界は総悲観で溢れかえっている。自分自身もこれほどまでの金銭的苦痛を経験したことはない。しかし、あのリーマンショックだってその後回復した。株式市場はいずれ落ち着きを取り戻し、きっと上昇するはずだ。人間の欲望の権化たる株式市場はこんなことで崩壊しない。まさに今だ!今が買いなんだ!」
半泣きになりながらも前回の急落局面と同じく自分なりの高配当株の買い向かい基準を設定し、下値を拾っていく手法を徹底し、給料のみならず当時の貯金もフル動員して買い向かうことにしました。特に株価が低調だった2020~2022年はかなり大きく買いました。結果的に、この行動が大きく資産を増やすことに繋がっていきます。
2023年と2024年の④令和のブラックマンデーまでは市場は堅調だったように思います。④令和のブラックマンデーはコロナショックやその他の過去の経験があるので、落ち着いて対応していました。
「今回も全体的に株価は下がっているけど、コロナショックよりは全然マシだな…現金はあまりないけど、いくつかの銘柄は安くなっているので買っておくか…」
こんな感じで相変わらず買い向かいを実行。しかし、こういう急落に備えて現金を備えることをたいしてしていなかったため、あまりたくさん買えませんでした。
その後、2025年の⑤関税ショックまでは36,000円~39,000円代のレンジ相場、⑤関税ショック時はトランプ大統領の不確定要素はありましたが、前回の経験を踏まえて、急落に備えてある程度の現金を用意しておいたので、
「おっ…株式市場恒例のバーゲンセール開幕か!こんな時のために現金をある程度用意しておいた。以前からリストアップしていた銘柄が安くなっているので一網打尽で捕えよう!」
コロナショック、令和のブラックマンデー、関税ショック…いずれも同じではないし、それぞれ質が異なるのは確かですが、同じ買い向かいでも精神面や行動が変化していっているのがわかります。
「あなたの例は結果論だ!たまたま2026年現在の株式市場が好調だからそんなことが言えるんだ!!」
そういう意見もあると思います。それはそのとおりで私はこの手法で幸運にもうまくいきましたが、将来もうまくいくという保障はなく、たまたまうまくいった過去の事実があるだけです。すべての投資家が買い向かいを実行すべきとは思いませんし、そこについてはそれぞれが考えて信念に従って行動するしかないのかなと思います。
ひとつ言えることは、これらの自身の信念に従った買い向かいがなけば私は完全FIREを達成できずに今でもサラリーマンを続けていた可能性がかなり高いということです。
今後も急落や暴落は起こるでしょう。私はその都度この急落や暴落の経験を思い出します。似たような状況になったら今後も段階的に買い向かうでしょうね。なぜなら、より効率的、より魅力的な製品やサービスを人間は求めずにはいられない(そう、今さらスマホからガラケーには戻れないように…)。株式市場はこの人間の欲望を原動力にしている限り、一時的な下落はあっても何度でも回復し、時間はかかっても過去を超えていくと私は信じているからです。
