買い向かいの重要性(前編)
高配当株投資を始めてからしばらくの間は相場がゆるやかな右肩上がりでした。また、6月頃になると決算が3月の会社から配当金が振り込まれたり、株主優待をもらえたりします。さらに高配当株をNISA口座以外でも保有したくなり、特定口座でも買うようになっていきました。
「高配当株は含み益+配当金+株主優待の三拍子揃って最高!」
…そんな穏やかな状態が長く続くはずもなく、急落は突然やってきます。
私が株式投資を開始してから起こった目立つ急落は①チャイナショック(2015)、②ブレグジットショック(2016)、③コロナショック(2020)、④令和のブラックマンデー(2024)、⑤関税ショック(2025)があります。③は言わずもがなの暴落ですが、個人的には①と②の期間の精神的ダメージがけっこうありました。
経過としては、①チャイナショックによって2015年の8~9月にかけて、日経平均株価が約20,000円代から約17,000円代になりました。前年の10月にも一度急落したことがあり(その後日銀金融緩和策の発表により急速に回復)、その経験があったので意外と浮足立つことはなかったです。日本を含めた先進国、何よりアメリカ発の暴落ではなかった&中国株が直近で上がりすぎていたこともあって、この局面は恐れずに買いが正解だと思い、急落時に勢いよく買い向かいました。この時は早く資産を形成したくて、給料の大部分を投資に回しており、前のめりだったように思います。幸い①の後の株価の回復は早かったのですが、問題はその後で、同年12月頃から下落に転じます。年が明けて2016年になっても下がり続け、2月半ばに15,000円ほどになります。この時に株式の評価額がマイナス400,000円と表示されました。
「ついに評価損が自分の月給を超えだした!1ヶ月以上ただ働きしたのと同じだ!!」
その後も日経平均株価は16,000円~17,000円代を行ったり来たり…6月に②ブレグジットショックでまた15,000円ほどに急落します。
「とてもひどい惨状・・・自分の虎の子のお金が消えていく。日経平均株価はもうずっと15,000円~19,000円代のレンジを抜けられないのでは?株式投資は本当に自分にとって正しい選択と言えるのだろうか?」
こんな不安に押しつぶされそうになりながらも投資系ブログの「投資ではこのような状況はつきもの、今は耐え時」という文章には本当に励まされました。
「ここで撤退したら何もしていないのと同じだ。絶対成功するんだ!」
この気持ちは忘れずに、自分なりの高配当株の買い向かい基準を設定し、丁寧に下値を拾っていくという方法を徹底しました。この時にたくさん買えたため、2017年~2019年までは比較的安定していました。(この期間も定期的に買いを実行していました)
そして、2020年になって③コロナショック…暴落の3月は日経平均株価が最低で16,000円代まで下がったので、心理的な安全性のために証券口座画面を見たくなかったのですが、高配当株投資家としては非常に株価が割安になっており、3月末の配当取りのために久しぶりに証券口座画面を開かざるを得なかったのです。
「嫌だなぁ・・・見たくない見たくない・・・でも、取引のためには証券口座画面を開くしかない・・・はぁ、絶対やばい評価損になっているはず・・・」
おそるおそるパソコンの画面を開きます・・・
PC「評価額 マイナス約5,000,000円」
私「ギャー」
後編へ続きます。
